最近、いろんな変化が一気に起きて、濁流の中にいるみたいに感じている人も多いんじゃないかな。
そんな時、私たちはつい一生懸命になります。
もっと頑張らなきゃ。
苦手を克服しなきゃ。
ちゃんと前に進まなきゃ。
でも身体を緩めるようになって、私は何度も身体から同じことを教えてもらいました。
人生は、上流へ上るものじゃない。下流へ流されていけばいいんだよって。
オールを手放したら、落ちてしまいそうで怖い
頑張るのをやめられない時って、流れに逆らって必死にオールを漕いでいるような状態です。
手を止めたら、滝から落ちてしまう。
努力をやめたら、何者でもなくなってしまう。
ここで踏ん張らなければ、全部ダメになる。
そんな怖さがあるから、身体を固くして、ずっと上流へ向かおうとする。
でも、本当に行きたい場所は、そっちじゃないのかもしれない。
人生にはもともと流れがあって、私たちを必要な場所へ運ぼうとしてくれている。
なのに、自分が正しいと思い込んだ方向へ必死に漕ぐことで、その流れとぶつかってしまうことがあります。
私がアトピーを「治す」のをやめた時
私には、アトピーがとてもひどかった時期があります。
鏡を見ることもできなくて、
部屋中の鏡に布をかけ、
外へ出たくないほどつらかった。
治すために、薬を使わない方法や食事の制限など、いろいろなことを一生懸命やりました。
「これを続ければ治る」
「こっちへ進めば幸せになれる」
そう信じて頑張っていたけれど、とうとう限界が来ました。
もう治すことを頑張れない。
もう好きなものを我慢したくない。
今だけでも楽になりたい。
そうやって降参して、当時の私は医師に相談しながら薬を使い、食べたいものも食べるようになりました。
すると、「治さなきゃ」と張りつめていたものが切れて、心と身体に少しずつ余白が戻ってきたんです。
もちろん、これは私個人の体験です。
治療や薬、食事については、その人の状態に合わせて医師などの専門家と相談することが大切です。
ただ私にとって大きかったのは、何を使ったかだけではなく、自分を追い込み続けるのをやめたことでした。
「頑張る」と「楽」があったら、楽を選んでみる
何かを選ぶ時、私たちは苦しいほうを価値のある道だと思いがちです。
頑張れば成長できそうな場所。
我慢すれば認めてもらえそうな方法。
大変だけど、“正しそう”な選択。
でも、もうひとつの道が、居心地がよくて、身体がふっと緩む道なら。
私はそちらを選んでみてほしいと思うんです。
今この瞬間に楽を選ぶと、次の瞬間にも楽を選びやすくなります。
反対に、今ちょっとだけ無理をすると、その先でも無理を選び続けやすくなる。
楽を選ぶことは、怠けることではありません。
自分の人生の流れと、身体の感覚を信頼することです。
身体は、言葉より先に答えている
どちらへ進めばいいかわからない時は、頭だけで答えを出そうとしなくていい。
その選択を思い浮かべた時、呼吸はどうなる?
胃がぎゅっとしない?
肩に力が入っていない?
それとも、ふっと安心する?
身体は、言葉になるより先に反応しています。
食べ物も同じです。
外側の情報だけで「これは正しい」「これはダメ」と決めるのではなく、今の身体が何を求めているかを感じてみる。
正しい情報を否定する必要はないけれど、それを自分を責める道具にしないこと。
情報より先に、自分の身体との関係を取り戻してあげること。
それが大切なんだと思います。
まずは、少しだけ力を抜いてみる
いきなり全部を手放すのが怖ければ、ほんの少しでいいんです。
奥歯をゆるめる。
肩を落とす。
深く息を吐く。
身体の固くなっているところに気づく。
そして、自分に聞いてみてください。
「今、少しだけ楽になるにはどうしたらいい?」
人生の流れが速い時ほど、もっと強くオールを漕ぎたくなるかもしれない。
でも、流れはあなたを困らせるためにあるんじゃない。
無駄な抵抗をやめた時、人生は、本当に行きたかった場所へ自然に運んでくれることがあります。
だから今日は、少しだけオールを外してみて。
安心して、下流へ流されてみてね。
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